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フランツ・カフカ『城』(白水社Uブックス)

カフカは短篇が好き。岩波文庫から出ている『カフカ短篇集 (岩波文庫)』と『カフカ寓話集 (岩波文庫)』はほぼ喜劇として読んでいた。「万里の長城」は松本人志のコントに共通する笑いを感じたし、有名な「掟の門」は『城』と同様に物語の核に辿...
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アーシュラ・K. ル=グウィン『天のろくろ』(ブッキング)

「『ゲド戦記』のル=グウィンによる「夢」と「現実」をテーマにした近未来SF」という帯はまちがっていない。まちがっていないんだが、「ル=グウィンってこんなにおぼつかない足取りだったっけ?」と疑いたくなるようなawkwardな印象。 ...
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フェルナンド・バジェホ『崖っぷち (創造するラテンアメリカ)』(松籟社)

あとがきでも触れられているとおり、7年前くらいに読んだホルヘ・フランコ『ロサリオの鋏』に似た、激情型内向吐露小説。『ロサリオの鋏』でも舞台となったコロンビアのメデジンは麻薬が街を支配している。兄弟20人の長男である語り手が、死につつ...
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年末古本日記

佐野眞一『大往生の島』(文春文庫) バーネット『プラトン哲学』(岩波文庫) アマルティア・セン『自由と経済開発』(日本経済新聞社) 群像2010年7月号(講談社) すばる2011年10月号(集英社) ダン...
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年末日記

(mixiより転載) 最近行った展覧会は「ゴヤ展」と山種美術館の「ザ・ベスト・オブ山種コレクション」。ゴヤの方は戦争の悲惨さを描いた版画が多くて、「着衣のマハ」はあったけど有名どころはあまりなかった印象。それでもスペインならではと言っ...
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「世界文学とは何か?」デイヴィッド・ダムロッシュ、池澤夏樹+柴田元幸、沼野充義、野谷文昭

東京大学で開かれた「世界文学とは何か?」を聴講してきた。 まず「世界文学とは何か?」の著者ダムロッシュ氏からは日本語で書かれたテキストを渡され、それに沿って氏が話していく。まずは、杜甫「旅夜書懐」・芭蕉「おくのほそみち」・ワーズワース...
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リチャード・カウパー『クローン』(サンリオSF文庫)

猿が共産主義的階級闘争を人間に挑んでいる2070年代。天才的記憶を持つ男女のクローンとして4人の少年が生まれたが、彼らのおそるべき力はフランス人なもんでいきなりエロに向けられたため、怒った女医が記憶を消すガスを噴射し、4人は記憶と能力を消失...
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ダニロ・キシュ『死者の百科事典』おぼえがき

ダニロ・キシュ『死者の百科事典』を読みかけてはいまひとつ乗り切れずに投げ捨てるということを何度か繰り返した。物語としての核に触れていない感覚がずっとつきまとっていたせい。この短編集は単に著者の経験から紡がれたものではなく、聖書などが...
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薔薇の咲いている英会話ソフト

英語の勉強してて、ニュースぽいのは漠然と分かるようになってきたけど、普段の会話で使われるシンプルな英語がむしろ分からないという、いかにも日本人的英語勉強法の罠に陥りかけている。iPhoneのアプリの値段が下がったこともあり、英会話アプリでも...
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フレイバーシェイカー

某カリスマシェフジェイミー・オリヴァープロデュースによるフレイバーシェイカーなるものがある。小さな容器にハーブやオリーブオイルやレモンやチリを入れてがしがし振ると、簡単にドレッシングやソースができるという優れもの。番組で得意げにこれ...