春の陽射しとビール

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あたたかくなってきたら、日本酒やワインよりもビールがいい。からりと晴れて木漏れ日が地面に模様をつくるような自然の中でビールが呑みたい。その野望を見事叶えてくれるのが、JR中央線拝島駅から徒歩15〜20分と離れた場所にある、石川酒造による「福生のビール小屋」

駅からはまっすぐ歩いてちょうどいい散歩くらいの距離。古い白壁の囲いがあり、中にはレストラン二つと醸造所、そして土産物店がある石川酒造。14時くらいだったので予約なしでも大丈夫だろうとたかをくくっていたら、あに図らんや、時間限定で二人席だけ空いているという次第。周囲に代わりになる店はないので、必ず予約して行くのが吉。ここはできればテラス席がいい。石川酒造の構内には大木が何本も茂っていて、葉の隙間から光が降り注ぎ、ビールがより一層輝く。

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ビールはピルスナーから。いわゆる普通のビールだが、みっしりとした味で飽きが来ない。次は季節のビールヴァイツェン。バナナの香りだが、もったりしすぎない芯の強さも持ち合わせている。三番手は濃いめのペールエール。これが料理とよく合って、山登りの後などはちょっとヘヴィに感じるのだが、疲れもない今日はこれがベスト。ラストは黒ビールのミュンヒナーダーク。黒ビールは半分くらいの割合で苦すぎると感じることがあるのだが、ここのはバランスがとれた安心の味。料理はカルパッチョと生ハムとホタルイカのパスタ。この生ハムにはほとほと感心した。おそらくついこの前食べた福生ハムだと思うのだが、ちがうのは味付け。緑やアンバーの小さな欠片がハムの上にのっている。これはドライフルーツで、いわば生ハムとメロン的な甘みの演出。ソフトサラミもねっとりとした脂がうまい。シンプルだけど感動しました。

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奥多摩登山の後は必ず福生のハムと決めていたけど、新たなおいしい店を発見してしまい、料理とビールをおいしく食べたいがために山登りに行きたいという矛盾した願望が芽生えてしまいます。特に東京23区から外れて、自然の中で食べるというのがまたいいんだな。隣にある蕎麦と和風料理の「雑蔵」もいずれおじゃましたいものです。

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