コケカツ(121)

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ミズゴケ
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通勤するよりも在宅の方が絶対自分に合っている。それは今も確信しているのだけど、それでも時々通勤して23区に足を踏み入れるのは勇気がいる。もう4月頃の一部だけが感染しているだけの状況ではなさそうだ。
こういう時、だいたい最悪のことを考えて自分にダメージを与えがち。そして考えがまとまらずに酒に逃げがち。
単に自分が感染するだけではなくて、感染しないためには移動しない・接触しないことで、そうするとスポーツや芸能のほとんどは継続できなくて、ある程度の人が感染するのを前提にするのか、だとしたら運良く感染しなかった人だけで回していく消耗戦に突入する気なのか。

ここ数ヶ月ずっとそんな感じで悪い考えがぐるぐるだったけど、在宅勤務で二日酔いになり、さすがにこれはいけないと反省した。
そもそも、夏は汗をかくから酒が回りやすい。だから日本酒やワイン、蒸留酒のような強いお酒はやめていく。
代わりはレモンの果汁をいれた炭酸水。このレモンのところにこだわる。
新橋に勤めていたころは、せとうち旬彩館で柚子やレモンの原液が安くたくさんあったので選び放題だった。ちょっと割高だけど高級スーパーで同じものを買って炭酸水で割ると、それだけでビタミンCを摂取できたような気持ちになる。
自分の年齢と肝臓の強さを考えると、そろそろ酒を減らさなければならない。

フエンテス『アルテミオ・クルスの死』読書会のために、10年ぶりくらいに読み返していると、当時は老人の繰り言に見えていたことが、気づけば自分にもあるあるな話になりつつある。こわい。
語り手のアルテミオ・クルスは、若いバツイチの女性を金にあかせてクルーザーのデートに誘うが、若い男もついてきてしまう。昼間は若い者同士キャッキャウフフしているが、何、夜になればわしのものだ。なんていい気になっていたら、トンビに油揚げをさらわれるように女性を連れて行かれてしまい鏡を見て悄然とする。
うむ。
「月日という埋め込まれた癌細胞」など、かっこいい(けどマチズモ全開の)文章に惚れるかどうかがけっこう分かれ目かも。

自粛とか今の仕事に大きな目標や成長を感じられないことなど、何より梅雨の低気圧でやる気をなくしていたけど、今日のように晴れて調子の改善した日に少しずつ考えたことを文字にして記していこうと思う。

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