コケカツ(73)コケ<発見

切り立った崖がかっこいい山 Bryophytes
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先日は久しぶりに苔を見に行ったにもかかわらず、ほとんど苔が見つからなかった。
でも、楽しい。苔を探しているのに見つからなかったら不満を感じていたのが、なぜか楽しかった。

理由の一つが汗だくになって坂道を登っていたこと。数年前までは毎週20kmくらい走ってたのに、家と職場が離れてから走っている時間と体力がなくて全然運動しなくなった。体重はあまり変わってないけど、明らかに筋肉も心肺機能も落ちてる。30超えたら運動しないとダメだけど、40超えたら体力がなくなることを痛感した。運動することでテンションが上がる。普段使わない筋肉を使って、自分がまだ動けること、前のように動けないことが分かるのがうれしい。

浄水場通路

もう一つは苔がないことが分かったこと。初めて行くところに苔があったらそれはうれしいけど、行こうと思って苔があるかどうか分からない状態が一番もやもやする。白黒はっきりしたことが「楽しい」につながっている。中央本線沿いは噂には聞いていたけど、川があんまりなかったり、あっても立ち入れない場所が多くて、コケ感があまりない。独断だと奥多摩よりもバリエーションがない感じ。杉の植林が多いとコケだけでなく自然の多様性がぐっと落ちる。東京〜山梨の山はこのせいでコケの多様性がない。そして、なぜかきれいに針葉樹林と広葉樹林が分かれているところが多い。もう杉は商売にならないのだから広葉樹林に植え替えればいいのに、そうしたら多様性もぐっと広がる。

針葉樹林と広葉樹林

数年前とちがって、コケを見つけなければという執着がなくなったのは大きい。わたしのような文系で生物の時間に寝ていたような人間が、突然コケに目覚めたからといってあらゆる苔類を見きわめられるスキルを数年で身につけるなんて無理な話だったと気づけた。多くの先人が苦労して見分けていたものをぽっと出の近眼にできるわけがない。そう思えて、分からないことを素直に分からないと言えるようになるのは認めたくないけど認めないといけない。
今の自分の地点から何ができるか、これから何をしていくか、勝手に背負い込んでいた荷物を下ろして一休みしながら考えていきたい。

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