コケカツ(72)コケカツ@猿橋

よく見る角度の猿橋 Bryophytes

今年初めてのコケカツは猿橋。
漠然とコケ見に行くのめんどくさいなと思ってて、なんでこんなに行きたくないんだろうと考えてみたら、普段行ってる奥多摩に新しい発見がなさそうだから。
「じゃあ、奥多摩にいるコケが全部分かるというのかい?」と問われたらぐうの音も出ない。でもなんだか行きたくない気分なんだよなーと思って、うじうじしていた。そんな朝にはっとさせられるTweetを見る。

これだ、この勢いがわたしには足りない。いろいろ考えてる場合じゃなくて、とりあえず外に出て、行ったことのないところへ行こう。

というわけで猿橋です。日本三大奇橋って言われてるようですが、残り2つを知らない。

よく見る角度の猿橋

猿橋の根元というのか、地面とつながっている部分がコケの宝庫でした! こういう驚きが欲しかった。
ネズミノオゴケは普通優占種になってあまり混ざってるのを見たことないのですが、ここでは苔類の中からちょろちょろと尻尾を出しています。

ネズミノオゴケ?と苔類

苔類の種類はちょっと分からない。腹葉の形は近いけど、トサホラゴケモドキにしてはちょっと葉が丸すぎる気がするな。

トサホラゴケモドキ?

トサホラゴケモドキ?腹葉

駅から猿橋までの道中は商店街と言うにはさみしい感じなのに、酒屋が4軒もある。長谷部酒店というワイン専門店と「酒の大布屋」はしっかり商売しているようで、後者でマル飛を買う。
えっ、この後で山に登るんですよね?

川を渡って百蔵山を目指す。といっても遅く出てきたので山頂へは向かわず、ふもとの浄水場へ。浄水場があるなら水があるわけで、コケもいるかも。
道中はすごい坂で平らなところが一つもない。そしてなぜかログハウスとか門を構えた豪邸が多い。
途中の運動場から年輩の人たちが棒状のソフトケースを携えて一斉に車へ向かっている。テニスラケットにしては細い。もしかしてライフル? 年輩の人たちがこっそりこの高台で練習していて、有事の際には出撃してくれるのだろうか。脳内でゾンビ映画が流れる。急な坂道を利用してゾンビを足止め、雪で足を滑らせるゾンビたちに銃弾が一斉にふりかかる!

へとへとになって浄水場に着くも、コケ感は一切なし。あれれ。
しかし、振り返ると立派な富士山。電線にも邪魔されず、これを見られただけで来た甲斐があった。

山梨県側からの富士山

百蔵山のふもとでも日影にはわずかに雪が残っている。そんな中を歩いて行くと、不思議な施設に出くわす。えっ、美術館?
注意書きを見ると一般には公開しておらず、2000年初頭に閉館したらしい。黒板にはハンガリー大使館などの文字がうっすらと残る。折しも「中二病でも恋がしたい」に遅ればせながらはまっているせいで、中二病心をくすぐられる石像にときめいてしまう。合い言葉を叫ぶと扉がゴゴゴゴゴと開くやつ。

和田美術館

和田美術館

富士山へ行く途中というイメージしかなかった大月付近は、「秀麗富嶽十二景」というこれまた心くすぐられる名前をつけられた山々が点在する。今日の百蔵山もその一つ。
杉が多いことや日当たりが良すぎるのでコケはあまり期待できないけど、コケ目的ですべての山を登ってみるというのはちょっと憧れる。
この山も南画みたいでかっこいい! と思っていた。

切り立った崖がかっこいい山

コケを見ることと旅をすることがつながっていて、知らない場所へ行きたい欲求がある。あまり遠くなくても知らないことはたくさんある。

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