コケカツ(67) 『民主主義は終わるのか』(1)

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自嘲的な『地下室の手記』を読んだので、少し現実に触れなければと思って山口二郎『民主主義は終わるのか』(岩波新書)を読み始める。政治のことはあまり詳しくないけれども、岩波新書で出ている政治的な本は軒並みリベラルと相場が決まっているので、本書も類に漏れず安倍政権批判を中心に、これまでの悪行三昧を記録。さらにそこに至る経緯、また野党についても同様に歴史と現状を詳らかにしている。こういう本を読むと、権力争いや利権をめぐって対立ばかりしている政治にうんざりしてしまう。絡まった糸玉を一度にするりとほぐすような解決法は無理だとしても、もうちょっとなんとかならないかなって。

民主主義って結局理想論で終わるんじゃないかと思っていて、民意の代表者が政治家というよりも、人数の多い結社が得をするようになっているだけ。よりよい世界にしようとか、一人でも多くの人が幸せになれるような政策とか、政治家は別に考えてないんだなってがっかりしてしまう。自分たちのプライドや地位にしがみついて、自分と仲間が儲かることだけを考えていて、ちっとも進化なんてしていない。技術はこんなに進歩したのに、人間の仕組みがアップデートできてないのって、本当にがっかりだわ。

つい最近も立憲民主党と国民民主党の統合が破綻したと報じられたばかり。本来は与党の考え方なのに野党に在籍していたり、その逆だったり、理想を形にするのではなく、仕方なく在籍しているからこんなことになるんじゃないかな。
野党には頑張ってる人たちがたくさんいるのはわかるけど、個で戦っていても勝ち目のない戦なのだ、というのが本書で気づかされたことなので、野党のみなさんには団結してがんばってほしいと思いました。

本当は与党に組みする人たちの説得力ある文章を読みたいんだけど、基本的に自己批判がないから読むまでもないと思ってしまう。自省しつつ今の政治がどんな未来を見せてくれるのか具体的に教えてくれる与党の人がいたらいいのに。

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