コケカツ(41)

Bryophytes
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コケカツ!とは野山に分け入ってコケを見ること。撮るだけで採らない。

『失われた時を求めて』3巻までは電車の中でも読んできたけれども、プルーストの文章は引きこもれる場所で、ロマン派をBGMに読むのがふさわしい。貴族とか社交界とかの話は人にもまれて読む文章ではない。そのため、しばらく電車の中では別の本を読んで、帰宅してから読むことにした。

BGMはバッハも似つかわしくない。特にグールド(1955年盤)を聴いてると全然頭に入ってこなくなる。軟体動物のようなプルーストの文章を、きっちりかっちりしたグールドの枠でとらえようとしても無理、ということか。普段の読書では歌さえなければ音楽を邪魔と思ったことがないので、不思議でおもしろい。

さて、『失われた時を求めて』以外に、外出用の本を準備しなければならない。2冊を並行して読んでいくのが良さそうだ。
思えば空腹で帰宅して晩酌をするのは、外界から自分をリセットするようなもので、プルーストを読むことがその代わりになるかもしれない。プルーストを読むから酒を控えるというのは自分にとってなかなかいい理由付けになりそうだ。

そう書きながら吞んでいるわけですけれどもね。

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