iPad購入はiPhone導入よりも大きなインパクト

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いわゆる新しいiPadを買った。一応本好きを名乗っているものの、ipadを買うまで電子書籍は自分に縁のないものと思い込んでいた。読んでいない紙の本がたくさんあるから余計にそう感じたのかもしれない。目の前にあるものを手にとって読めばいいだけなのに、なぜわざわざ電子書籍にするのか。

文字量が多い

当たり前だけどiPhoneよりも画面が大きい。iPhoneだと5行くらい読んだところで画面をスライドさせなければいけないし、わたしは画面の中心くらいまで来るとスライドさせたくなる(画面を半分くらいしか使っていない)癖があるので、SafariでWikipediaを表示させると1画面で10行くらいでスライドする必要が出てくる。

これがiPadになると30行以上は優に表示することができるので、画面を一瞥しただけで読み取れる文字数が増える。情報量が増えるから画面を見ている時間も短くなる。画面が小さいということはPCなどの画面だと如実に感じるが、携帯などでは機種ごとに大差がないし、iPhoneでは拡張しようがないのでさほど気にしていなかった。持ち運べるデバイスで文字数が多いことがこれほど快適に感じられるというのは大きな発見です。

読みやすい

書籍をPDF化したものと実際の本とを比べてみて、実はiPadの方が読みやすいと感じる。文字をデジタル化した時点で劣化しているので、解像度という点では紙に劣る。だが、指一本のほんのわずかな動作でめくれることが思いのほか快適なのだった。

また、画面が光っているというのも実は大きなポイントで、普通の本は周囲の光量で明るさが決まるため、布団の中で寝っ転がって紙の本を読んでいると、光の場所が上からに限定されて字面が暗くなりすぐに眠くなってしまう。iPadの場合は字面そのものが光っているので意識を集中することができる。わたしは居酒屋などでテレビがかかっているとそちらに気を取られやすいくらい光と音に敏感なので、対象が光っているというのは実はとても重要なのかもしれない。Kindleはあまり触ったことがないが、ここまで字面から光を感じなかったように思うので、iPadの購入は自分に合っていたと思う。

置きやすい

最近Rubyの写経を『たのしいRuby 第3版』で始めたのだが、コンピュータに限らず、本は放っておくと閉じる性質がある。写経するためには開いたままの状態をキープしたいわけで、この点、紙の本ではサンプルを入力しながら読むのにちょっとストレスが発生する(もっとも『たのしいRuby』はWeb上にサンプルが置かれているので、そっちを見ながら入力すればいい)。iPadならカバーを買えば傾斜をつけて見たいページを広げておくことができるので、本が閉じるストレスと戦う必要がない。

反射

屋外では思っていたよりも日光の反射を受け、画面が真っ暗になってしまう。これはiPhoneでも同じ印象。今のところ液晶保護シートを買うつもりはないが、これからの季節に屋外で写経しようと思ったら必需品かもしれない。

今後は積んである新書やペーパーバックを中心にiPadで読める環境を作っていくことで、読書量が増えることを期待している。ただ、絶版本や文学のハードカバーは紙であることの美しさが一義なのでiPadには入れず、積まれたままになることでしょう……。

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