年末日記

Meursault Mikulski food
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(mixiより転載)

最近行った展覧会は「ゴヤ展」と山種美術館の「ザ・ベスト・オブ山種コレクション」。ゴヤの方は戦争の悲惨さを描いた版画が多くて、「着衣のマハ」はあったけど有名どころはあまりなかった印象。それでもスペインならではと言っていいのか、奇想と色遣いは必見。モチーフの選び方にブリューゲルと共通するものを感じたんだけど、影響があったのかな?

「ザ・ベスト・オブ山種コレクション」は江戸時代を期待していったら、むしろ近代日本画の新しさへの意欲に感動してしまった。みんな大好き上村松園もあったけど、優等生過ぎて「うまい」以外の感想が見つからない貧困なわたしの絵心。そんなわたしでもぐぐっとすいこまれたのが、村上華岳《裸婦図》とか竹内栖鳳《班猫》。どちらも生命力があり、ディティールから立ち上る色気がすごいので年末に暇な人は行くべき。

今年ももう終わりで3連休は休み倒すと心に決めた木曜日、突然やったこともないFlashの仕事が舞い込み、しかも夕方に入ったデータを当日中にアップしろとか無理難題。結局23:30まで働いても終わらず、昨日も一日かけて働き、とりあえずアップ先のCMSに問題があるということで第一幕を引く。100MB制限がかかってるシステムに800MBのデータを送りつけられたりと疲労困憊。ろくにメシを食わずに手を動かしていたので、ガソリンが切れると本当に何も考えられなくなること、連絡というやつが実に時間を食い実際の仕事の邪魔になることを思い知りました。

てなわけで、終わったらうまいものをということで有楽町ライオンで生ビール→浜松町「ビストロとげまる」へとはしご。
同じビルにある坊Zの方ばかりに目を奪われてしまうが、こじんまりとしたいいお店。値段も手頃で、昨日はサラダメインにしてしまったが、七面鳥のソーセージやブイヤベースのように火が通った料理が吉。

某日は某お誕生日を祝いに恵比寿「レ マリアージュ ドゥ ガク 」へ。
ジビエねらいの客が多かろうと1ヶ月前から予約しておき、無事テーブル席を確保。香りのいいグラスシャンパンから始めて、ボトルはGigontas 2007。香りが良くてボルドーよりも派手かつスパイシーな感じなので、オールマイティな感じを狙った意図に合っていたと思う。最後に普段グラスでは出さないというマコンの1er cru。これが〆のメシにぴったりでこくもありうまい。

ムルソー

となりのグループがすごい勢いでショーン・タンの話をしていてびっくりした。編集者さんだったみたいよ。

・帆立のフライと、紫キャベツの酢漬け
紐状のものを衣にしてフライにしてあり、中に黒トリュフが入っている。空腹なので当然おいしい。身の詰まった帆立にしっかりと火が通っていてやさしい味と、酸味のあるキャベツが期待感を盛り上げてくれる。これ、帆立が半生でもおもしろそう。

・サーモンの冷製サラダ(温製と選べる)
黄色いブロッコリーなどが入っていてここで野菜分を補給。サーモンも身がしっかりしていて適度に燻製されているので、ソースなしでもうまい。温製のぱりっとした鮭皮も魅力的。

・鳥のスープムース仕立て+紫芋+フォアグラの茶碗蒸し
フォアグラと紫芋が薄い層の茶碗蒸しになって、上に鳥のスープが泡になって載っている。「モリアオガエルの卵」と不謹慎なことを言う人もいました。見た目よりも味が濃厚で、小さめの器でも心がいっぱいになるボリューム。

・牛イチボ+ハツ、エゾシカ+ハツ
追加料金を払って2種類をシェア。トリュフの濃いけれども肉を邪魔しないソースで、ワインががんがん進んでいく。イチボは熱いうちが命で、脂がとろける憎い味。ハツが焼肉屋とは全然ちがう分厚さかつ柔らかさで、これが今日のナンバーワン。エゾシカは肉もうまいしハツもうまいしで、牛対鹿、お皿の上の熱い異種格闘技戦です。これだけでもまた食べたいなあ。

・〆のメシ:おじや
おにぎりを軽く炙ってクリームソース風のおじやにしてある。クリームといっても濃厚なものではなく、全体の印象は香ばしくさっぱり。これと白ワインも最高の取り合わせでありんした。

・デザートはクリームブリュレ
年とったせいか、冬はデザートさえもあったかいものの方がいいのかも。選ばなかった焼きリンゴも食べてみたい。

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