枯れてると噂の池上本門寺のホンモンジゴケを確かめてきた

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本門寺社殿。大きい
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昭和9年に池上本門寺で存在を確認されたホンモンジゴケ。この苔は植物体に銅を蓄えることができるという変わった特性を持っている。研究によると、細胞の内側ではなく細胞壁や細胞の間に蓄えているようだ。そのホンモンジゴケが枯れかけているという風の便りを聞いて、確かめに行ってきた。

朝行中の僧侶

朝行中の僧侶

ホンモンジゴケが生息しているのは、寺の東側にある五重塔の基部にある石垣。五重塔の屋根に雨が降ると、銅を含んだ雨水が地面に落ちてきて、石垣に生えるホンモンジゴケが水と銅をまとめて体内に取り込んでいるという仕組み。なので、周囲の墓石や苔が生えそうな木の下などには銅を含んだ水が流れてこないので、ホンモンジゴケは生えていない。

墓地などにはハマキゴケが多い。葉が巻いているからハマキゴケ

墓地などにはハマキゴケが多い。葉が巻いているからハマキゴケ

重要文化財に指定されている立派な五重塔。西側と南側には苔の姿があまりないのがちょっと不思議。苔は日の当たり方や温度・湿度によって生える場所が変わるが、日照時間が長くて乾燥してしまう南側はともかく、西側に生えない理由が知りたいと思った。

高くそびえる五重塔

高くそびえる五重塔

裏手の東側に回ってみると……、ホンモンジゴケの枯れた姿が無残にさらされている。苔というよりは地衣類のように変色・硬変して、瑞々しさを失っている。写真下の方にわずかながら生前の姿を残しているが、それでも茶色く変色し、新しく生え替わることはなさそう。

本門寺五重塔東側のホンモンジゴケ

本門寺五重塔東側のホンモンジゴケ

残る北側のホンモンジゴケは……、

本門寺五重塔北側のホンモンジゴケ

本門寺五重塔北側のホンモンジゴケ

きれいな緑色を保っています。拡大するとこんな感じ。

ホンモンジゴケ

ホンモンジゴケ

ホンモンジゴケ 拡大

ホンモンジゴケ 拡大

より拡大すると葉先が黄色くなっている。枯れかけているというよりは、雨が少ないので収縮しているのかと思われる。よかった、本門寺のホンモンジゴケは残存しています。なお、池上本門寺には普段は一般公開されていない「松涛園」という奥庭があり、そちらにもホンモンジゴケ他、数種類の苔が見られるとか。9月10日(木)から9月14日(月)まで特別に一般公開しているそうです。仕事休んで絶対行きます。

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