山湯酒活動とは、山に登って汗をかき、温泉に入ってほっとしてから酒を呑む。これが最高。
夏の山湯酒活動は、移動距離が短いことが秘訣。あんまり遠くまで行ったり、山と湯と酒の間が離れているとしんどい。そこで、山中湖までバスを使い、少し歩けばすぐ登れる大平山をチョイス。調子がよければ石割山まで行けばよろしい。
しかし、前日に購入した昼メシのパンと水をすべて忘れてくるという失態。これでしばらく自分へのがっかりモードに入ってしまう。そしてバスが夏休み前半にありがちな渋滞に突入し、見事に1時間遅れで到着。学生以来で訪れた山中湖はものすごく発展していて、人もたくさん。モーターボートなんかも貸出しているが、一方で年中白鳥が住み着いているらしく、モーターボートに押されて湖の端に追いやられていた。茶色の羽毛はおそらく若い白鳥なんだろう。自治体や地元の方には、モーターボートの利用範囲を決めるとかして、白鳥の生育環境を守ってあげてほしい。
大平山へは湖の北から登山口がある。別荘が立ち並ぶ舗装された道を抜けて、ようやく山らしくなってくる。ハイキングコースとはいえ、結構アップダウンはしっかりとある。自然が豊かで、蝶や鳥がたくさんいるし、野生のベリー(すごい苦かった)やカリンのような実もなっていたりする。感動したのは、おそらく鷹。大きな鳥が飛んでいると思ったが、とんびのように群れをなしていないので、おそらくは鷹だろう。
軟弱なので石割山を目指さずに、大平山から下山。結構滑りやすい道をさくさく下りてきて、ちょうど見つけたタクシーにのせてもらい、山中湖の入口まで戻る。ここから5分くらい歩いたところにある「紅富士の湯」が今日の「湯」。事前に調べたところによると、山中湖の東側にある石割の湯と同じ経営だが、紅富士の湯の方が広いらしい。外から見るとホテルか、と思うほどの広大な敷地。入口には「洗い場は順番待ち」みたいな不安な情報が掲示されていたが、そんなことはなく洗い場は広いし、湯船も重なりオッサンせずにゆったり入れる。暑いのでわざわざ温度の熱い湯には入らず、プールくらいのぬるさの源泉にぼんやり浸り、大広間で瓶ビール一本。最高。
しっかりとした「酒」は紅富士の湯からバスで5分くらいの「ふじやまビール」。道の駅富士吉田の敷地内にあり、先にそちらから。桃やら野菜やらが安くて新鮮。お店の人もテキパキしていて、気持よく買い物できる。青唐辛子がしっかり置いてあるところも好印象。
いざ、ふじやまビール。ピルスはかなりしっかりめで、ちょっと苦いと感じる人もいるかも。
他にヴァイツェン。これはレモンを追加すると、夏らしいさっぱり感で、元のバナナくささが消える。ヴァイツェンの柔らかさに不満がある人におすすめ。黒のデュンケルも濃すぎない感じで、呑みやすい。3種類だけですが、これで十分。
料理の方は肉とカレーに力を入れているけど、せっかく野菜が豊富な地域なのだから、ズッキーニとかおかひじきのような地元の野菜を使うような料理があればおもしろそう。とはいっても、17時に入って半分くらいの人はカレーだけ食べて帰る、みたいな使われ方なので、経営としてはまちがっていないのかもしれません。バスも1時間に1、2本はあるので、アクセスがいいのもうれしい。次は石割山まで行ってみたいものです。
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