アメリカ文学

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ナボコフ『青白い炎』(岩波文庫)時系列

ナボコフと言えば「難解」「韜晦」「天才」など数多くの賛辞が与えられてきて、20世紀を代表する作家と言われています。でも、これらの賛辞は印象だけでしかなく、分け入ってみれば豊かな世界が晴れ晴れと(時にはロリータのようにひどい台風ととも...
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ウィリアム・ギャディス『JR』は半分を過ぎた

Amazonで「JR」と検索すれば最初に出てきて、国書刊行会から重版の噂も聞こえてきたけど、わたしはまだ500ページまで読んでいない。平日は数ページしか読めていないものの、休みになると数時間費やしているのに、1ヵ月たってまだ半分程度...
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ジョン・ウィリアムズ『ストーナー』(作品社)

桜が散りもうさすがにコートは不要になった昨今、会社の用事で出社前にあちこち出かけることが多くなった。それまでは9時には会社に着いて仕事を始めていたが、今では11時頃出社もおかしくない。そうすると午前中に人々がしていることというのが少しだけ目...
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第39回読書部活動 トマス・ピンチョン『重力の虹』

某猛禽類のふくろうならぬ鶴の一声で決まったピンチョン『重力の虹』読書会が決まったのは、開催1ヶ月前だった。解説を含めると上下巻1500ページにも及ぶ大著に何人が参加してくれるのか……、自分が読めるかどうかすら考えずに安請け合いした読書会だっ...
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ナボコフ『賜物』(河出書房新社)

ナボコフの魅力を他人に伝えるのが難しい。ボルヘスなどと並んで「これさえ読めば海外文学通を気取れる」名声を持った作家だが、そう言われるには理由があり、それでも伝わりにくいのは、物語のあらすじではまとめられない細部の美しさのためだと思う...
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ナボコフ『賜物』第1章

池澤夏樹編集の海外文学全集は、これを出したことに最大の意義があったと思う。それまで文庫版がしばらく品切れで相当な高値をつけ、いたずらにナボコフへのハードルをあげてきた戦犯の一冊だ。ナボコフは実際に読んでみると確かに詳細がつかみにくい...
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ジョージ・ソウンダース『パストラリア』(角川書店)

角川書店の単行本は背にごろりと腹を出した猫がマークになっていることに気づいた。まだ続いてるんすかね? 収録作は、 パストラリア ウインキー シーオーク ファーボの最期 床屋の不幸 滝 前に...
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ほしいのは奇跡

いちばんここに似合う人 (新潮クレスト・ブックス)posted with amazlet at 11.01.23ミランダ・ジュライ 新潮社 売り上げランキング: 1079Amazon.co.jp で詳細を見る ミランダ・ジュライ『いち...
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肝臓病完治

年末のものいりな時に肝臓を壊して脱水症状まで経験したにゃんこ先生。2回の注射と飲み薬をもらって年始を迎えました。先生からは「薬は苦いので、猫メシを水で溶いて薬を混ぜ、注射器で投与してください」と無理難題をふっかけられ、案の定にゃんこ先生は「...
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購入した本

北越雪譜 (岩波文庫 黄 226-1)posted with amazlet at 10.12.30鈴木 牧之 岡田 武松 岩波書店 売り上げランキング: 207612Amazon.co.jp で詳細を見る 人熊の穴に墜て熊に助け...