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コケカツ(42)苔の見頃

コケカツ!とは野山に分け入ってコケを見ること。撮るだけで採らない。 久しぶりに苔の話を。 正月休みに知人と歩いていて「苔の見頃っていつなんですか?」と聞かれた。ものの本には年中通して見頃って書いてあったりするけど、やっぱりこれからの...
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コケカツ(41)

コケカツ!とは野山に分け入ってコケを見ること。撮るだけで採らない。 『失われた時を求めて』3巻までは電車の中でも読んできたけれども、プルーストの文章は引きこもれる場所で、ロマン派をBGMに読むのがふさわしい。貴族とか社交界とかの話は人...
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コケカツ(40)チャプスキ『収容所のプルースト』再読続き

コケカツ!とは野山に分け入ってコケを見ること。撮るだけで採らない。 『収容所のプルースト』を再読して改めて名著という感慨を抱いた。しかし、いざプルーストを読み始めると、特に読まなくてもいい。プルーストへの助走としては最高の一冊だけど、...
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コケカツ(40)チャプスキ『収容所のプルースト』再読

コケカツ!とは野山に分け入ってコケを見ること。撮るだけで採らない。 プルースト4巻目に入るにあたって、読むきっかけになった『収容所のプルースト』を再読してみる。収容所でテキストなしにプルーストについて語るなんてことができるのか!?と驚...
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コケカツ(39)ソーンダーズ『十二月の十日』読了

ソーンダーズは『短くて恐ろしいフィルの時代』を読んでいて、実験的なシチュエーションで人間がどうふるまうか、彼らは総じて浅はかな選択をとって後悔する、という傾向がある。MBAをとったり豊かな家庭に育ったりする人はモブで、C...
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コケカツ(38)ソーンダーズ『十二月の十日』着手

コケカツ!とは野山に分け入ってコケを見ること。撮るだけで採らない。 海外文学の新刊も読みたいものだとジョージ・ソーンダーズ『十二月の十日』を地元の書店で『失われた時を求めて』4巻とともに購入する。先日亡くなったNBAの名コーチフリップ...
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コケカツ(37)『失われた時を求めて』3巻、私がジルベルトと不仲になる

コケカツ!とは野山に分け入ってコケを見ること。撮るだけで採らない。 2018〜2019年はアニメを見る機会が増えたのですが、話題になっているものでも趣味じゃない作品があって、どこが好きとそうでもないの分岐点なのか分からなくて悩んでいた...
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コケカツ(36)ナボコフ『ヨーロッパ文学講義』のプルーストで新年

コケカツ!とは野山に分け入ってコケを見ること。撮るだけで採らない。 新年あけましておめでとうございます。海外文学とコケについて今年も毎日書いていきます。 引き続きナボコフ『ヨーロッパ文学講義』を読んでいる。プルーストをこれから読...
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コケカツ(35)ナボコフ『ヨーロッパ文学講義』のプルーストで年越し

コケカツ!とは野山に分け入ってコケを見ること。撮るだけで採らない。 ソーンダースの新刊と、失われた時を求めての4巻、収容所のプルーストの再読を抑えて次に読む本はナボコフ『ヨーロッパ文学講義』プルーストの章に決まった。今は河出文庫から出...
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コケカツ(34)失われた時を求めて3を読了

コケカツ!とは野山に分け入ってコケを見ること。撮るだけで採らない。 光文社古典新訳文庫のプルースト『失われた時を求めて 3 第二篇「花咲く乙女たちのかげにI」』を読み終えた。今回は後書きでチャプスキの『収容所のプルースト』について触れ...