苔をたずねて三千里

苔の写真を撮り、海外文学を読んでいます。

book ラテンアメリカ文学

なんらかの事情によるボルヘス

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ガルシア=マルケスの次は当然ボルヘスだ。世界にはボルヘスがたくさんいると思ったが、こちらも思い込んでいたほど見つからないのだった。

まずは日本から。博覧強記の人物はボルヘスに比されて当然なのだが、それにしてもボルヘスは褒め言葉として使われる率が多い気がする、特に日本では。
山尾悠子と中島敦はボルヘスの比較対象において双璧だと思う。中島敦に至っては、『虎の書跡―中島敦とボルヘス、あるいは換喩文学論』なんて本も出ているくらい。

海を渡った香港には董啓章がいる。衒学趣味に見せておいてあまりにもおセンチなボルヘスらしさがある様子。

ヨーロッパに目を向けてみると、「ボルヘス、レムの再来」としてユーゴスラビアのSF作家ゾラン・ジフコヴィッチがとりあげられている。図書館司書も出てくるし、申し分のない「ユーゴスラビアのボルヘス」と言えるでしょう。そして当然のごとくフランスのフェルナンド・ペソーア。この前文庫版が出たばかりの『不穏の書』にボルヘスの言葉が引用されるくらいだ。だが、ここで『ボルヘスと不死のオランウータン』については話したくない。

で、ここまで調べたんだが、意外なほどWEB上では「ボルヘスの再来!」的なことを言っている人がいないような気がする。ガルシア=マルケスと比べてもすでに古典になってしまった、というか、あまりにも手広いので比較級というよりは最大級という意味でボルヘスが持ち出されるような気がします。

他にこんなところにもボルヘスが隠れていたよ、とご存じの方はぜひコメントで教えてくださいませ。

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