三橋一夫『鉄拳息子』への道 その1


三橋一夫は昭和にユーモア小説を書いていたが、後になぜか健康法について数々の本を出している不思議な作家。どうも本人が武術を嗜んでいたらしく、その流れで健康法について書き出したらしい。

しかし、三橋一夫に本当に興味をそそられたのは中野にある大予言でディスプレイされている『鉄拳息子』を見てからだ。蕎麦をたぐっている息子が鉄拳息子ならば、後ろは母だろう。もしや息子が鉄拳を使って蕎麦を注文しているのかもしれない、だとしたら鉄拳はどういうふうに使うんだろう、という疑問が頭から離れなくなった。しかし、リンク先を見れば分かるとおりお値段がすごい。正価で買うのもなかなかしんどいご時世に100倍近くの値段がついている。表紙に使うくらいだから、蕎麦のシーンはよほど印象的に違いない。印象的な蕎麦のシーンが見たいために、いろいろ検索してみたが、1957年の本ともなるとどうも普通の図書館にはなく、他に収録されている本があるわけでもない。

ならば国会図書館。永田町の駅を勇んで降りていざ検索してみると、なんと国会図書館にもないのだった。驚愕。確認すると、北海道立図書館に1冊あるきりのようだ。残念ながら国会図書館で北海道立図書館の本を取り寄せることはできないらしい。しょんぼり。

仕方なく他の鉄拳シリーズを調べてみると、『鉄拳社員』と『拳骨公子』なる本が存在することが分かった。というわけで今日は大和出版から1960年に出た『鉄拳社員』を読むことにする。これは電子化されていて、ブラウザから読むことができて誠に便利。ただし国会図書館以外の場所からは閲覧できません。

九州男児足柄金太郎(かねたろう)はラグビーと柔道に明け暮れた大学を卒業して、都内の金属会社に入社。しかしラグビー部のつてですぐに神戸へ転勤を申し渡される。そこで取引先の社長早苗と出会うが、金太郎に挨拶もしない早苗に鉄拳がうなる!

最後は嘘ですが、おおらかにもてまくる金太郎が不良に絡まれると鉄拳がうなるというもので、それだけでも分かってすっきりした。そうなるとますます『鉄拳息子』の蕎麦のシーンが気になって仕方がない。次は北海道立図書館からの取り寄せにトライする予定。

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