第28回読書部 ウラジーミル・ソローキン『青い脂』

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『青い脂』の読書会なんて下品な課題図書ではたしてどれだけの人が集まるやら、という気苦労は杞憂に終わり、募集から1週間もせずに10名以上の参加表明があり、驚くやらうれしいやら。高田馬場にあるルノワール系の会議室を使いましたが、思っていたより広くてホワイトボードもあり便利。別の用事で銀座あたりの古いお店を使ったことがあったけど、会議室も薄汚れていて雰囲気がいまひとつだったので二の足を踏んでいたのですが、今後はここに固定してもいいかも。

2011年2月に開催して以来なので、ほぼ2年ぶり。毎回同じように自己紹介では、

  • 名前とか仕事とか
  • 普段どんな本を読んでいるか
  • 感想。おもしろかったところ・合わなかったところ
  • 参加者に聞いてみたいこと

を全員に発表してもらいました。10人でだいたい30分くらいかかったかな。目立った意見としては、

  • 最後が理解できない
  • エログロは苦手だけど、脳内で映像化しやすい小説
  • 最初のへんてこSFでつまづくが、そこを抜けると読みやすい
  • ロシアを語りたがっている
  • ソローキンはこれだけアホなことをずっと書ける体力がすごい
  • 赤蟻うまそう

というのが全般的な意見。

その後は、ちょっと入り組んでいる小説の構造についておさらい。書き直すのがめんどうなので、ホワイトボードの画像を貼りますが、ちょっとネタばれもあります。

個々のシーンはおもしろいというのは共通意見なんだけど、ロシアそのものや文学を下敷きにしているところが多いため、単体で楽しむには前提となる知識が必要。そのため、物語自体に乗り切れないという雰囲気でした。SFとして楽しさを語れる人や、ロシアに精通した人がいたら会の流れは変わっていたかもしれません。また、エログロについて語る覚悟があると、またちがうのかもしれませんが、それはわたしたちには無理。

わたしの場合はプラトーノフ3号の肉片機関車(干したブルジョワジーを切り刻んで燃料にする機関車と、それを操縦する人々の悲劇)にぐっときたので、本棚に眠っている『土台穴』を引っ張り出したらそちらもおもしろく、ロシア心がうずく事態に。

次回読書会日時や課題図書は未定ですが、早くても12月、または来年1月に都内某所で開催予定です。Twitterのハッシュタグ#dokusyobuで告知しますので、よろしくお願いします。

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