苔をたずねて三千里

苔の写真を撮り、海外文学を読んでいます。

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三鷹の国立天文台でM57星雲を見たかった……

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国立天文台

天文台やプラネタリウムに行ったことがありませんでした。一番大きな理由は、家の前を毎日ダンプカーが行き来していたにもかかわらず、実家の空気がとてもきれいで、晴れた夜はたくさんの星が見えたからです。夏になれば天の川がはっきりと見え、夏の大三角形と呼ばれる一等星はむしろ霞んでしまうほど。家の前の用水路にはゲンジボタルが飛び交うような田舎の風景で育ったため、わざわざ星を見るためにどこかへ行く必要がありませんでした。しかし文系に生まれついた性か、星を見るのは好きでも星の性質や細かい星図までは覚えることがなく、宝の持ち腐れとはまさにこのこと。そうして東京に出ると星はさっぱり見えなくなって、星とは縁のない生活が続きました。

星に興味が出てきたのは去年くらいから。やはりミラーレスとはいえ一眼のカメラを持ったら美しい星空を撮りたいという願望がわいてきます。加えて今年引っ越した先は周囲に遮る物がないので以前に比べると星が見えるのです。一等星なら肉眼で十分、土星もかなりはっきり。思わず安い双眼鏡を買ってしまったほどですが、安いものは安いなりにいまいちで、月くらいまではよく見えるのですが恒星になるとただの明るい点でしかありません。あと重い。

最近はiPhoneアプリ(すごく便利!)に星図があり、空に掲げて見ると星の名前も一目で分かります。星座早見盤、子どもの頃は名前だけ知っていましたが、持っている人はおらずどこに行けば買えるのかも分かりませんでした。今となっては理科の先生に依頼すればよかったと気づく……。あの頃、星座早見盤を手にしていたらわたしの人生は変わっただろうか。

国立天文台三鷹キャンパスでは定期的に観測会を行っています。三鷹キャンパスとはいっても、バスは隣駅の武蔵境駅の方が乗りやすい様子(三鷹駅からも出ています)。暗くて心細くなる住宅街を抜けて、東京都は思えないほど真っ暗なバス停で下りるとそこが国立天文台。立派な門を通って赤く光る矢印に促されて会場へ。星の光を邪魔しない工夫が誘導灯にもされていると感心しました。

国立天文台の受付

最初の会場では今日見る星雲の話。星雲はガス、ということは知っていましたが、星の一生に大きく関わるもので、星の生まれるときと死ぬときの両方で発生するらしい。今回のターゲットはM57リング星雲で、円形に広がる虹色のガスが特徴です。しかしこの日は雨は降らずともそれなりに雲が多く、残念ながらリング星雲の観察はできませんでした。代わりに月の表面を50cm望遠鏡で観察します。写真を撮るようになるとレンズの大きさが無意識のうちに気になり、自分の持っている120mmなんてこの望遠鏡の約1/50だと思うと、望遠鏡の望遠力すごい!

観察会は19時台と20時台の2回に分けて行われますが、バスで行く人は19時台に参加しないと、最終バス乗り過ごしの恐怖におびえながら望遠鏡の列に並ぶことになります。もう少し望遠鏡を覗くチャンスがあったのですが、最終バスぎりぎりなので撤収。月の表面を1円玉のような質感で見て、雲がかかると見えなくなる感じが実にリアルで、書籍や映像とさほど変わらないはずなのに強く印象に残りました。今この瞬間の月を見るというのはかけがえのない経験だなあと当然のことに気づきます。
そうそう、帰りにはすべての星雲が掲載・解説されている冊子までいただいてしまいました。無料でいいのだろうか……。

すべての星雲をカラーで掲載

左に見るはずだったM57

夏は土星や木星のような派手な惑星が見え、子どもたちが多いので予約も抽選制ですが、秋以降は一段落するようです。惑星も海王星とか遠いのが中心になるそうで、むしろそっちの方が気になります。観測会の予定や予約は開催日・お申し込みページから。

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