苔をたずねて三千里

苔の写真を撮り、海外文学を読んでいます。

Bryophytes

苔観察:真夏の高尾山は案外空いている?

投稿日:


夏の高尾山はビアガーデンが大混雑という話を聞いていたので、午前中に6号路を登り、山頂では敢えて吞まずにビアガーデンに並んで喉の渇きにじっと耐える。いよいよ開店となって飲み干す一杯のおいしさときたら……! そんな妄想を抱きつつ苔観察スタートです。

雨の予報だったこともあり、真冬に登ったときとさほど変わらない人出でした。午前中早い時間帯だったせいもありますが、恐れていた行列にはなりません。しかも最近の雨続きのせいで6号路のシダをはじめとした植物たちはぐんぐん成長しており、登山道が青々としていて気持ちいい。湿度もその分100%なので水分補給にはご注意を。

登山道近くの小さい茸

駅を出てすぐの樹幹に生えているチヂミカヤゴケ

アブラゴケの無性芽が目立ちはじめました

チャボホラゴケから無性芽が出ていることに気づいたのは、きらきらと薄緑色に光る点々。小指の先ほどのところに数個入ってしまうくらい小さな無性芽の塊は、アブラゴケと全くちがう形をしている。そういうところがおもしろい。

チャボホラゴケは鞭枝のようなマルスピウムなるものを出して無性芽をつける

チャボホラゴケの無性芽

本体からねじねじした鞭枝を出す

春先に苔を探していて「これがスジゴケか!?」と思ってえらい人に見せると「これはシダの葉状体」と言われてがっくりすることが何度もありました。別にがっくりする必要はないのですが、それでも自分で一度くらいはスジゴケを見つけてみたい。苔類でも茎タイプと葉タイプがあり、スジゴケはその中間くらいの雰囲気で気になる存在でした。そしてとうとうこれだろうというものを発見。

モミジスジゴケ?

てのひらみたいなかわいらしさ

夏の高尾山はきのこづくし。至る所に生えています。

テングツルタケ?

杉林・オキナゴケ・ヒナノガサの組み合わせは鉄板

毎年いる粘菌。微妙な繊毛がある

ホウキタケの仲間

イグチの仲間?

タマゴダケとはちがう赤さ

帰りのビアガーデンは開店前だというのに50人くらいの人が並んでいて人気のほどが窺えます。観光地高尾山でも苔やキノコに注目して歩くと、毎回新しい発見があって楽しい。

先日購入した小学館のキノコ図鑑は本当に2160円とは思えない豪華な内容なので、みなさまもぜひ一冊。近場の公園に生えているキノコから山の中まで、さらに地衣類やカビ、さらにはキノコ料理まで!

ad02

ad01




ad02

ad01




-Bryophytes
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

苔観察日記:今年3回目の奥多摩某所は誰かによって苔が……

今年3回目になる奥多摩某所に出掛けてきた。目的はOM-D EM-5 Mark2を使ってクジャクゴケの蒴を撮ること。クジャクゴケは春と秋の両方に蒴をつけているような気がするので、実際に確かめたかった。1 …

ハネゴケの謎に挑む(1)チチブハネゴケ(Plagiochila flexuosa)?

羽のように見えるからハネゴケ。苔なんてみんな左右に葉が出て羽のように見えるように思えますが、羽のようと形容できる種は案外少ない。それでもクジャクゴケやホウオウゴケ(こちらは空想上の鳥ですが)のように鳥 …

「タマゴケとの遭遇」苔観察日記 都内某所

桜を筆頭に花が始まる春。苔もまた蒴を伸ばし、胞子を飛ばす準備を始める。もう少し暖かくなると、蒴の蓋が取れて中から胞子がこぼれだし、風に乗って雨水に流されて造卵器にたどり着いて受精する。動物とはちがって …

2大かっこいい蘚類 

苔はきれいとか美しいとか形容されることが多い。なにせ、クジャクゴケなどは図鑑ですら「大型で美しい」と説明されていたりする。個人的には図鑑のような公平性を求められる文章で「美しい」と形容するのはちょっと …

苔観察日記:鎌倉中央公園〜鎌倉駅

新版鎌倉本 (エイムック 3477) 鎌倉とはあまり相性が良くない。ケチのつけ始めは中学生の修学旅行だ。県内のほとんどの中学校は修学旅行で京都に行くのだけど、県の条例か何かで決められている距離の都合上 …