苔をたずねて三千里

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夏休みは書籍の自炊に限る

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夏休み、人は海に山に出かけていくことでしょう。しかし今年のわたしは夏休みに家から一歩も出ない覚悟で「自炊」を決行します。

「自炊」って前置きのいらない言葉だと思っていましたが、実はみんなもう使ってないのね。ここでいう「自炊」は書籍を裁断してスキャナーにかけ、PDF化することを言います。裁判で委託の自炊が違法になってからめっきりやっている人が少なくなった印象ですが、昔から本をたくさん所有している人は電子化すると部屋が広くなったりKindleなどの媒体で読めたりといろいろ利点が多いように思います。

今回はDMMでスキャナーと裁断機をレンタルしました。3泊4日で8000円弱。指定日の午前中に届きましたが、裁断機は電池が必要で、箱を開くと電源が入りっぱなしだったために電池が切れているという悲しい状況で到着です。泣く泣く乾電池を買い出しに出かけてからいざ開始。

裁断機。電池入れも使えるけど破損してました

まずは本を分解しないといけません。裁断機はおおよそ60枚程度しか紙が入らないため、通常のコミックスだと3分割、分厚い文庫だと4分割する必要があります。表紙の硬い紙を力任せに引きちぎり、天から縦にカッターを入れていきます。切るたびに「のど(本が接着されている方)」の糊が付いてどんどん切れ味が悪くなるため換刃は必須。切れ味が悪くなるとまっすぐ切れずに、スキャンすべき場所に刃が曲がって入ったりしてノイズの原因になります。
分割したら裁断機に入れてレバーを押し下げると、電気の力を借りて簡単に切り落とせます。といってもそれなりに力はいるし、一度で切れない場合が多いので、わたしはレバーを2回押し下げるようにしました。切り終わったらカバーに来るんで1冊単位で分かるようにしておきます。

次にスキャン。こちらも50~60ページずつに分けないと紙詰まりを起こしてしまう。始めるまではどちらも一括でざっくり切ってまるごとスキャンできると思っていたので、少しずつ追加していくというのが地味に面倒。タイミングを逃してスキャンが終わってしまうとPDFを合体させる手間が発生するし、入れすぎると紙詰まり。人間側にも丁寧な仕事が要求されるのでした。

スキャナ読み取り

そうして1日おおよそ50冊程度を自炊できました。しかし、最終日にとんでもない事件が待ち構えていたのです……。

午前中、何も触れていないのにMacが突然再起動しました。何があったのかと近づいてみると、再起動後に外付けHDDが認識されない状態になっています。あれ、さっきまで動いていたのに……。HDD自体は異音がするわけでもなくアクセスしようともがいているので、おそらくこれは論理障害という現象なのでは。何はともあれそのままだとHDDにアクセスできず、夏休み3日間を費やして作った電子書籍もぱーになってしまいます。Macの場合、
・再起動
・USBポートを変える
・PRAMリセット
など、いくつか対応方法があるのですがどれもダメ。WindowsにつないでもBIOSで認識されませんでした。こうなると後は市販のデータ吸い上げソフトを使うか、専門業者に依頼するか。この専門業者というのが足下を見る商売をしていて、店に持ち込むだけで3000円の費用がかかるなんてところもあります。足を一歩踏み入れてお金を取られるところに行ってはいけないと母から強く戒められているので、このお店は無理だと判断。そもそもこのHDDを作っている業者が運営しているデータ復旧会社も診断するだけで数万円、全部のデータを救うためには数十万円かかるとか。電子書籍全部買い直した方が安そうです。幸いなことに6月までのデータはバックアップしていたし、写真はGoogle Driveにすべて保存してあるので、この1ヶ月間のデータだけが消えるだけで済みそう。ただ、その1ヵ月のうちに夏休みがほぼ含まれていた哀しさよ……。

この3日間の夏休みはまさに徒労に終わりました。ずっと前から知っていた「夏の暑さはHDDを壊しかねない」、数時間の差でバックアップを取れなかったのがかなり悔しい。諸行無常也。

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