苔をたずねて三千里

苔の写真を撮り、海外文学を読んでいます。

Bryophytes

全長14kmのタマゴケロードでApple Mossを堪能

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春はタマゴケ。ようよう赤くなりゆく蒴すこしあかりて、ということで、赤くなったタマゴケを見たい! と、個人的に命名したタマゴケロードに向かいました。総距離は14km……、朝からしゃきしゃき歩けば3時間程度で踏破できますが、苔の道とあれば所要時間は倍でも足りないくらい。

タマゴケロード入口

タマゴケロードはほとんどがハリガネゴケとタマゴケ。あまりバリエーションがなく、苔類もジャゴケとフルノコゴケがわずかにいる程度です。さらに去年あたりから土砂せき止め工事が入っているようで、あちこちに立派な砂防ダムができました。苔たちに影響しないといいのですが……。

ハリガネゴケ

ヨゴレネコノメも盛り

このルートは1kmに1箇所くらいのペースでタマゴケの群落があるのですが、まだ緑色の蒴が多く、蓋が開いているものは見かけませんでした。本格的に赤くなるのはゴールデンウイークあたりからかも。英語でタマゴケはApple Mossというそうで、まだ緑色の蒴を指して林檎に似ているというのだとか。今回見かけたのはほとんどが青林檎状態でした。

タマゴケ群落

タマゴケを横から

みんなで見ている

Twitterで見かけたのか、タマゴケに白いカビがつく病気があるとか。今回はとりわけ大きな群落で白いカビと思われるものを観測しました。薬で治すようなものでもないでしょうし、どうやったら拡散を防げるのでしょう……?

タマゴケのカビ?

14kmのコースはさすがに長くて、ラストは半分かけ足になり肩で息をしながらバスにかけ込みました。でも、1年を通してこの時期しか見ることができないタマゴケの蒴を堪能して、大変満足。最近出た『特徴がよくわかるコケ図鑑』を片手に、今度はもっとじっくり向き合いたいです。

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