苔をたずねて三千里

苔の写真を撮り、海外文学を読んでいます。

Lichen

苔に飽き足らず地衣類か。地衣類の観察会に参加しました

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国立科学博物館が主催する地衣類の観察会に参加してきました。
地衣類は藻類と菌類の共生体、つまりハイブリッドで、木の幹やコンクリートなどによく着いています。つくば駅まで出向いて大雨の中、郊外の街で見られる地衣類(主に葉状体)を見てきました。40人中抽選で15人しか参加できず、しかもつくば市に住んでいる人が優先だったので、わたしが当選できたのはかなり運が良かったみたいです。

本降りの筑波

観察中もずっと雨

つくば駅から中央公園までに桜がたくさん植えられていて、それぞれにいろいろな地衣類がついています。苔も同じですがが、地衣類もとにかく小さいので見分けにくい。加えて街にいる葉状体の地衣類はかなり似ていて、去年の秋に出版された『街なかの地衣類ハンドブック』と見比べてもなかなか見分けがつきません。加えて雨が降っていると藻類の活動が活発になるために写真よりも緑色が強くなるため、黄色くてわかりやすいロウソクゴケさえもすっかり緑色になっていました。

ずぶ濡れのツブダイダイゴケ

ずっと「モジゴケ」が気になっていたのが参加した動機の一つで、存在は知っていても野外で見てもどれがモジゴケか分からなかったのですが、今回の観察会でかなり見分けられるようになりました。それでも「ニセモジゴケ」なんてのも(ふつうに)いて、それを見分けるのはハンドブックが必要なレベル。地衣類は苔とちがって葉や茎がないために覚え方が独特で、ずっと難しい印象ですね……。

黒い太線状なのがモジゴケ

近くの筑波実験植物園では最近になって「アミモジゴケ」という種が見つかったそうで、これはいわゆる南方系。平均気温15度以上の場所に生息する種類だそうで、筑波も最近は気温が高くなってきているというのをグラフで示していただきました。ふつうのモジゴケは線のようなのですが、アミモジゴケは丸く固まり、撮影したものは丸の位置関係もありなんだか骸骨のような雰囲気でちょっとこわい……。

アミモジゴケまでの道のりは親切丁寧

これがアミモジゴケ! ぎゃーっ

『街なかの地衣類ハンドブック』では単に地衣類を紹介するだけではなくて、ロウソクゴケを使って蝋燭の色を染める方法や、リトマス試験紙を作る方法も書かれています。意外に地衣類は人間との関わりがあるようでおもしろい。苔とは違った世界があり、熱狂的に関わりはしないものの、これまで以上に気にかけていきたいと思える体験でした。

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-Lichen

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