第47回読書部 フリオ・コルタサル『石蹴り遊び』

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今回から課題図書候補を4冊ピックアップし、Twitterでの投票によってトップの本を課題図書にするという試み、最初は100票以上の投票をいただきました。ありがとうございます。しかし、終了前日まで1位と2位だったヴォネガット『猫のゆりかご』とヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』が後半で勢いを落とし、変わって1位になったのはコルタサル『石蹴り遊び』。わずか数票の差で差しきり見事に課題図書を射止めました。

Twitter投票結果

おかしい、前に読んだ時はこんなにしんどい話ではなかったはず……と思って臨んだところ、参加者の多くも読みにくいという感想がありました。

・水声社からの出版なのでAmazonで入手できない(大きな書店が近くにある人はいいけれども、本自体を置いていない県もあるかもしれませんね……)
・読者を旅の道連れにし、読むことによって物語が完成する形式。つまりCLANNAD。


・読みにくさは番号指定があるからで、前から読むというリズムが大切だと分かった
・オリベイラが女性音楽家をほめちぎる話や、タリタを板で渡そうとするなど個別のエピソードはおもしろいけど、全体として生きてこない
・思弁的なイメージを積み重ねて象徴詩のように見せており、偶然に出会うイメージが美しい
・この本をつまらなく思う人はみんな「雌読者」
・書かれた60年代だからこそ共有できる固有名詞に註釈がないため、衒学的なだけに見える
・第1の読み方だと見えてこなかったモレリの大きさが第2の読み方で見えてくるので、2回読んだ方がいい

などなど。会の詳細はDainさん .aka スゴ本の人がしっかりまとめてくださっていますので、そちらもぜひご参考に。

また、本書が初コルタサルという方も複数いらっしゃって大変恐縮です。コルタサルはとても分かりやすい幻想文学というか、筒井康隆が好きそうという感じの初期の短編から読むことをおすすめします! 岩波文庫の3冊が入手しやすく、よい短編が入っていますので、まずはこちらから。

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