苔観察日記:御嶽山からロックガーデンへ……至らず

Bryophytes
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先週に引き続き苔を見てきた。場所は青梅線御嶽駅からバスとケーブルカーを使って御岳神社とロックガーデンへ。しかし、苔の道は険しく、ロックガーデンまでたどり着けなかったのでした。

これまでの経験から御嶽駅から御岳神社を結ぶバスがすごく混雑するという知見を得ていたつもりだったが、がんばって朝一の「ホリデー快速おくたま」に乗ってみたものの、バス停はがらがら。あまりの乗客の多さに奥多摩だけでなくここでも臨時バスを出すようになっていたのだった。拍子抜け。このバスを使わないと片道30分以上の上り坂を延々歩くことになり、神社にたどり着く前にバテること必至なので、素直に片道280円で乗り込む。

2016年春に新しくなったケーブルカーは4色のカラーリングがまぶしい。神社の性質上、車内にはお犬様の姿も。ここも自力で登ったら相当大変な坂を10分程度で登ってくれるのがありがたい。終点では広場の藤が実を付けていました。豆科だったのかー。

藤の実

藤の実

折しもレンゲショウマの開花季節なので、生息地ではごついカメラを抱えた老男女が身体をかがめて撮影に勤しんでいました。ケーブルカー駅では動画も放映されるくらいレンゲショウマをプッシュしていて、近々「レンゲショウマ祭り」も開かれるとか。レンゲショウマは木陰で下向きに花をつけるため、撮影するためにはどうしても逆光との闘いになるので、みなさん大変です。

レンゲショウマ

レンゲショウマ

久しぶりの御嶽山は「こんなに坂きつかったっけ?」と自分の記憶を恨むほどの勾配。記憶では高尾山に毛が生えた程度と思っていたけど、厳しい坂道にお年寄りは途中で待っていると言い出すほど。最後の階段をようやく上って、御嶽神社のこわい狛犬を横目にお参りし、いよいよ苔へ。

御嶽神社の狛犬「呍」

御嶽神社の狛犬「呍」

神社からロックガーデンへ続く道はかなり急勾配。下りだったからよかったけど、足下も不安定だし上りだと相当へたばりそう。しかし、この道の中盤あたりからいい苔が見られる。今回は特にヒノキゴケ! よくインテリアとして瓶に1本だけ入っているのを見かけるけど、やはり苔は自然に生えているのが一番。ふさふさとして大きな姿を初めて自然の中で見られて感動した。

コスギゴケには蒴がつきはじめている

コスギゴケには蒴がつきはじめている

無性芽が出ているヤマトケビラゴケ? 

無性芽が出ているヤマトケビラゴケ? 

ヒノキゴケ!

ヒノキゴケ!

ウロコゴケの一種。上品な雰囲気

ウロコゴケの一種。上品な雰囲気

↑はウロコゴケではなく、ツボミゴケの一種のようです。

ハガワリイチョウゴケ?

これもウロコゴケだと思う。無性芽をつけ始めた 葉のぎざぎざ感からハガワリイチョウゴケかも。

ハネゴケの仲間

ハネゴケの仲間

てれてれと歩いているとロックガーデン近くにある七代の滝でタイムアップ。苔は見るだけでも大変なのに、観測地点までの距離と観測時間との戦いでもあり、大変忙しい。傍目からはぼんやり道の端に佇んでいるだけなので、忙しくは見えないだろうけど。というわけでロックガーデンを目指すのが次の目標。

帰りは数件の土産物屋が並ぶ中から寿屋さんに上がり込んで、ビールと味噌おでん。味噌もこんにゃくも自家製だとかで、ふんわりやわらかくうまい。

味噌おでん

味噌おでん

苔の図鑑を見てもそれぞれの種が蒴をつける時期が書かれていないけれども、コスギゴケやクジャクゴケは9月くらいから蒴をつけるというのが分かってきた。苔類も秋にかけて無性芽をつけて無性繁殖するようで、苔は春と秋に繁殖するらしい。1年かけてぼんやり観察を続けると分かってくることもある。

涼しい日だったとはいえ、やはり真夏の山は汗だくになる。もう少し栄養や水分補給をしっかりしなければな、というのが今回の反省点。つかれた。

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