苔が紹介されている雑誌「望星」を買いました

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最近、一般の雑誌で苔特集が多いらしい。ゴシップ誌と思い込んでいた「女性自身」でも苔特集が組まれているとか。びっくりしたけど、さすがに買えないかな……。

もう一冊、東海大学出版研究所から出ている「望星」でも苔特集。普段買わない雑誌なので書店で見つけるのが一苦労でしたが、新宿の紀伊國屋書店には平積みになっていました。表紙イラストがだいぶ謎だけど、女性に苔愛好家が多いというイメージなのかな?

冒頭の大石先生は『苔三昧――モコモコ・うるうる・寺めぐり』を書かれている研究者。先生の紹介や苔に関する説明は著書でも読めるけど、「高山の苔を調べると意外な空気の悪化が分かる」という話が興味深い。昭和の終わりに公害が問題視されてから大気の改善に取り組んできたはずなのに、まだ悪化しているとは驚き。そういうことも単に数字ではわかりづらく、苔という生物が身体を張って教えてくれているということかも。

ほかに、作庭家や庭園デザイナーの視点から苔が語られるのも、従来の苔観察本にはあまり見られない選定。個人的には苔を人間のために利用することはしたくないけれど、きちんと人間の手で育てられて利用されている苔もあるのだと認識を新たにしました。特に、イギリスのガーデニングショーに出展されたという苔の壁は圧巻! こんな家があったらいいなとうっとりしてしまいます。

大石先生やライターの藤井久子さんとめぐる苔観察の記録は、苔を見に行ったことがない人の驚きが詰まっている。また、国立科学博物館の研究者樋口先生の「小さいものを観察していると大きいものが見えてくる」というのも至言。紙面が白黒でも苔の美しさが伝わってくる内容で、これで苔観察がよりメジャーになるといいなあ……。

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