苔湯酒活動 川苔山

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苔湯酒活動とは、山に登って苔を見て、下山したら風呂に浸かり酒を飲む活動のことである。今回は奥多摩駅からバスで10分ほどの「川乗橋」バス停から登る川苔山である。

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川苔山という名前からして苔むしていそうではないか。案の定、スタートから川乗林道沿いは苔地獄。前日の雨で潤ったはいいが、実は潤いすぎると苔の同定は難しくなる事実を最近知った。水分で膨らんでしまって、乾燥した時の姿がまったく思い描けないので、特徴を絞るのが難しくなる。しかも、胞子を飛ばす時期が終わって朔も枯れているので、朔から見分けることも難しい。案外、苔をしっかり見極められる時期って短いものかも(素人にとっては)。

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5月も終わりになると、胞子はすっかり出尽くして、朔は残骸を残すのみ。しかし、虫も鳥も人も触らなければ、朔ははたらきを終えてもしっかりした形で残っていた。わずか数ミリの長さで、太さは1ミリもない。そんな植物の一部が雨風をものともせず、役目を終えても姿を残していることに驚いた。ちょっと前に聞いた話で、トナカイは巣を作らず、季節を問わずに食事と睡眠と移動を繰り返して力果てたら立ったままの姿で死ぬという。トナカイの「寒立」は食物を反芻するためとも、死んでからも立ち尽くしたままだからだとも言うそうだ。

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今回わかったのは、登山と苔の写真は両立しない。どちらかをやろうと思うと、どちらかに必ず影響する。写真1枚撮るだけでも、苔は小さくてピントを合わせたり光を調節したりするだけで時間がかかる。繰り返すたびに登山の時間に影響する。小さいものにピントを当てる「接写」は、専用のデジカメを使っても手軽にできるわけではないのだった。というわけで、林道を歩いている間は苔に集中し、いざ登山になるとカメラはしまうことになる。現在川苔山は一部土砂崩れで通れなくなっており、迂回路はかなり細いので、ちょっと気を抜くと転落する可能性がある。また、途中に「バイオトイレ」なるものがあり、バイオの力で分解する心意気は買うが、大自然の中でトイレに行列をつくるのはちょっとまぬけだ。フリーフォール!

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途中の「百尋の滝」までは湿度も高く、そこここから湧き水があって苔が密生している。すばらしい。だが、滝を越えて頂上近くなると一転、乾燥した地面が続き苔の姿を見失う。何よりも傾斜が厳しくなって、登っている方が苔どころではなくなるというのが本音だ。ずっと緑の景色が続くので、川乗橋からの登山はすごくおすすめできる。しかし、下りの鳩ノ巣駅まではドライな杉林が続き、地面もごろごろした石が足下をすくい、言い方は悪いがおもしろみはない。そしてかなり長い。もし苔オンリーだったら百尋ノ滝までは行きたい。なぜか、川苔山ではジャゴケなど苔類がほとんど見当たらず、百尋ノ滝あたりでようやくお目にかかれる。他の地域だと苔類はけっこう幅をきかせているのに、なぜこんなことになっているのか、謎。

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下山したら鳩ノ巣駅前の売店でスーパードライ! この一杯のための登山と言っても過言ではない。ちゃらちゃらした学生サークルを見ながらあおる大人の一杯。負けてないもん。

風呂は河辺駅下車徒歩すぐにある梅の湯。しかし、思ったより汗をかいて水分と塩分が足りなくなっていたようで、青梅駅あたりからめまいが。ポカリを半分がぶ飲みしてなんとか回復。下山後のビールの前にきちんと水分と塩分を摂取すべきでしたと、山の神様に反省する。なお、梅の湯は入口が混雑するけど、中はかなり広いのでゆったり使えます。シャンプー・リンス・ボディシャンプーが各洗い場にそれぞれ設置されているのもポイント高い。そしてお湯も本格的な温泉で、入っている時はぬるぬるして出てくるとすべすべする。かなりおすすめです。

酒の部は、都心まで戻って高田馬場と下落合の間にあるしゃぶしゃぶ「かがやき」。congiroさんが再三話題にしていたので、下山後に肉と野菜で回復するのにはすばらしすぎる店だった。詳細は食べログにて

川苔山は秋深まる頃に再挑戦したい。今度は苔だけで。

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