「金冠黒松・日下無双 ~村重酒造の会~」に行ってきた

金冠黒松・日下無双の会 food
金冠黒松・日下無双の会

金冠黒松・日下無双 ~村重酒造の会~

congiroさんの村重酒造コレクションにすごく興味があったので、1人で参加してきた。なんとなく、世間的なイメージとして吟醸香のしっかりした単体で呑んで美味しい日本酒がもてはやされているようだけど、そういうお酒ではないとblogで拝見していたので、実際に確かめてみたいと思い。金冠黒松は同じ区に売っているお店があるらしいのですが、微妙に遠いので二の足を踏んでいた。こういうイベントで同じ酒造でもいろんな味があるのが分かるというのはありがたい。

初めは「金冠黒松 八號酵母60% 24BY」からスタート。でもあとで詳しい人に聞いたら、日下無双という赤い瓶の方が一般向けだそうで、確かに吟醸香がしっかりあったりする。金冠黒松は同じ酒造の別の杜氏が仕込んでいて、方向性が異なるそう。金冠黒松60%は冷で飲み比べしていたのだけど、一緒に呑んでいた方が「24BYは栗、22BYはキャベツの千切りの香りがする」と言っていて、本当にそのくらい違っているのがおもしろい。これ、仕込んだ段階で違ってるのか、時間がたったからこんなに変わったのか、どうなんですかね。かなり年ごとにブレるという話を聞いたので、仕込んだ段階でちがっているのかも。

会場内で勧められていたパック酒「金冠黒松」と牛乳を合わせるという飲み方も試してみた。酒を呑みこんでから牛乳を呑むのだが、はじめは牛乳の量が多すぎて日本酒を取り込んでしまっている感じだったのだが、牛乳の量を減らして舌の先をほんの少し牛乳で湿らすくらいの心持ちだと、かなりドライに感じる後味がやわらかくなる。胃にもやさしいし、この飲み方は悪くない。

そしていくつか長期熟成酒もいただいたのですが、やはり古酒は苦手かも。飲めないわけではないのだけど、ブルーチーズくらいに強いつまみがないと、味が濃すぎると感じました。これは家で呑んでいる多満自慢の2006でも同じような味だと感じてしまうので、もっと修行が必要な分野。リストにある場末スナック感漂う「姿麗人(シャレード)」なんて1999って書いてあって、ADSLすらない時代に造られて今まで保存されていたのだと思うと、日本酒の耐久度すごいな。ワインもしっかり造られているボルドーの赤なんかだとこのくらい時間が経つと味がしっかりこなれてきますが、日本酒もまた時間とともに(好き嫌いはあれ)しっかりと味を変えてくるということがもっと伝わると、◯◯年物という取引のされ方が出てくるのかもしれません。

1時間ちょっと経つとすっかり場にも馴染んで(いたはず)、周囲の人から勧められるがままにがぶがぶといただいておりました。発泡しているのを瓶ごと燗してたり。金冠黒松は燗をつけると淡さとドライさが際立ちます。口当たりはすごく軽いのだけど、渋さや苦みがくっきりと後味で残るので、いわゆる辛口とも全然ちがう。豊潤さとはまったくちがう切り口で、こんな日本酒があるんだ、と啓蒙された午後でした。気づけば通りがかったフランス人ご夫妻も一緒に呑んでたり。

清澄白河の涼亭で執り行われましたが、場所代すごく安いな! 冷暖房は期待できなさそうなので、秋冬の読書会はここで開催するのもいいかも、と来年に向けて意欲が高まりました。

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