山湯酒活動「大菩薩峠〜大菩薩の湯〜Watering Hole」

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大菩薩峠登山口

大菩薩峠登山口が崩落で迂回

これから登山とは言わずに「山湯酒活動(さんとうしゅかつどう)」と呼ぶことにした。
読み方が山頭火ぽくてかっこいい。
登山というと山中泊も辞さない、高い山ほど素晴らしく、頂上に行かないことは敗北、という勝手なイメージがある。
登山雑誌をちらりとめくると、やれ山ファッションとか山の上で食べたい料理ベスト5とか道具はここでないと!みたいな資本主義によって作られた理想の登山イメージが雪崩のように押し寄せてくる。
そういうのはちょっと違うなと思っていた。
わたしはご当地のうまいメシを食うのが一番の目的で、おいしくメシを食うためには運動が必要で、メシの前にはひとっ風呂浴びたい。
そこまですべてまとめて登山と呼びたい。
世間の登山という言葉からは実態が乖離しているので、わたしの登山は言葉を変えるべきだと思う。
なので「山湯酒活動」。

この春の山湯酒活動は山梨と東京の境にある大菩薩峠。
甲斐大和駅を下りてバスで登山口まで移動、大菩薩峠から大菩薩の湯まで下り、大菩薩の湯からバスで塩山駅まで移動、夜は新宿で呑むという予定です。
塩山〜甲斐大和はワインはあるけどシーズンオフなので、おとなしく東京まで戻ってビールです。

塩山駅から大菩薩の湯までのルート

塩山駅から大菩薩の湯までのルート

午前中はすごく天気がよくて、富士山は見えないものの遠くまで見渡せ、「Windowsの壁紙みたい」というチープな感想を抱きながらせっせと上り。
途中雪が残っており、森のなかなどは雪の上を行かねばならない場所もあって、すれちがう中にはアイゼン着用の人もいました。
頂上になぜか蝶を取りに来ている人がいたが、花さえ咲いていない場所で蝶が取れるのかは謎。
また、頂上でお湯を沸かしてカップ麺を食べている人をよく見かけました。
わたしはあのスープを飲み干せる自信がないので、山上で料理をしようとは思いません。
惣菜パンをもそもそと水で流し込む程度。

山梨の山には広葉樹が多く、砂地に加え枯れ葉が多く、地面が柔らかい。
そのため、歩くのが非常に楽で、筋肉痛も控えめ。
入門用の山なんて経験者ぽい言い方になってしまうけど、登山を始める人には山荘にトイレもある大菩薩峠はかなりおすすめです。
皇太子も日本赤軍も立ち寄ったという福ちゃん荘は、馬刺しとかもつ煮込みがあって、宿泊も可能。
山の中でぼんやりまったり宴会に突入したい気持ちを抑え、けんちん汁とビール1杯で引き上げる。

午後からは狐の嫁入りに見舞われる。
時折激しい雨になり、防水性のある服が必須な感じ。
山荘のある場所から1〜2時間下ってようやく大菩薩の湯。
適度に広くて、適度な混み具合なので、ゆっくり湯に浸かれます。
のぼせる手前まで浸かって、湯上りにはSuntoryプレミアムモルツ。
うまいっ。
温泉の目の前にバスが来てくれるのも楽でいい。
すいっと乗り込んだら山の疲れと温泉のほぐしとビールの酔いで、すすすいっと睡眠。

帰りは特急。
30分くらいしか違わないけど、進行方向に向いて席を独占できるのが疲れている時にはうれしい。
朝5時台は普通で、15時台は特急で帰るというのがプチ贅沢気分。
山の後はビール、は譲れない。
代々木ウォータリングホールで夕方から呑む。
明るいうちから、明るい道路側のテーブルで。
コエドビールの雪月花・IPA、いわて蔵ビールの山椒エール。

雪月花はコーラのような、果物のような爽やかさあふれるライトエール。
色は濁っていてちょっと紫がかっているけど、うまい。
パイントでの注文、正解。
人によっては女子供の呑むビールと言われそう。
子供は呑んだらあきまへん。

コエドビールのIPAは単体だと後味がえぐいくらいに苦いんだけど、料理と合わせると苦味が薄れてくれる。
うまい。
パイントでの注文、正解。
コエドビールの缶にはまったくいい印象がなかったので、驚き。
ここは濃いビールだと泡なしで提供してくれるのでたくさん呑めるのがうれしい。

最後は山椒エール
山椒。
スパイシーさと苦さで2段階くらいに味が変化する。
うまいんだけど、どんな料理も呑んだあとで山椒がかき消す。
ネタとして呑むには悪くない。

ウォータリングホールは料理もうまい。
野菜の餃子、ソーセージは鉄鍋でやってきていつまでたっても熱い。
しかし本領はスペアリブ。
外はカリカリ、ナイフを通すとほっこりほぐれる。
量がたっぷりで3種類のソースにつけて食べるとニルヴァーナ。
立ち飲みしてた西欧紳士二人はさっと1杯で引き上げていってかっこいいなあと思ったことです。

次は新潟あたりで山湯酒活動を行いたいものです。
うまいビールがあるといいなー。

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