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著者を育てるのではなく、読者を育てる

ずっと書籍に関する仕事がしたいと思って働いてきたけど、新卒カードを切り損ねて出版社に入れず、執筆者になる熱意もなく、ただ漫然と協力会社みたいなところで働いてきた。一方で本が好きという気持ちは変わらず、年に80冊くらいは読んできた。読書量の多...
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第61回読書部ミランダ・ジュライ『最初の悪い男』

まずは各地の書評を。 角田光代@All Review 山崎まどか@BookBan 小俣鐘子@読書人:「勤務先のNPO団体では、自らが発案した護身術エクササイズのDVDの売れ行きが上々で、同僚との関係も良好。」えっ? 未翻...
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読書会の理由

この前「読書会を15年続けている」って書いた。 15年というと2003年のことで、改めて数字を出してみると「そんな時からやってたかな?」と怪しくなってきた。 元々はDASACONというSFやミステリの人たちの集まりがあっ...
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『シモーヌ・ヴェイユ アンソロジー』はヴェイユ入門に最適

哲学について全くの門外漢だったわたしですが、数年前にぼろぼろの古本で出会った『重力と恩寵』(ちくま学芸文庫)には衝撃を受けました。 冒頭の たましいの自然な動きはすべて、物質における重力の法則と類似の法則に支配されている...
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第60回読書部リチャード・パワーズ『舞踏会へ向かう三人の農夫』

第60回を迎えました読書会の課題図書はリチャード・パワーズのデビュー作『舞踏会へ向かう三人の農夫』。リチャード・パワーズについては過去に『オルフェオ』の読書会に参加したことがあり、『囚人のジレンマ』を読んだことがあるのですが、個...
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ハンナ・アレント『責任と判断』その1

演劇部だったときに顧問から「この芝居で取り上げられている殺人者というのはフィクションではない。自分の状況によって人は考えてもみなかったような人間になってしまう」と指摘されたことがありました。当時、ラブクラフトと寺山修司にはまって陰鬱な学生生...
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第57回読書部テジュ・コール『オープン・シティ』

第57回の報告でありますが、まず最初に第56回トマス・ピンチョン『V.』読書会の報告が抜けていることを謹んでお詫び申し上げます。めんどくさくてまとめておりませんすいません。「過去を書き換えていくこと」「プロフェインのからっぽさ」「後半につれ...
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若い人と年輩の人が出会って生まれる火花:『女子学生、渡辺京二に会いに行く』

言われてみれば石牟礼道子に関係して名前を見たことがあったかな、くらいの認識だった著者。手に取ったのは荻原魚雷『書生の処世』(本のチョイスがわたしの見落としているものばかりでよかった)がきっかけでずいぶんほめているし、著者と女子学生は...
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名作なのに挫折している文学

エリオット『荒地』の日本語解説があった。これがあればわたしにも読める、読めるぞー! T・S・エリオットに限らず挫折している本、または読んでいないけれども読む前から挫折している本というものが家にある。挫折している本は他に有名どころとして...
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断捨離、自炊、本との別離

本が好きという人もいろいろだ。わたしの周囲には数千冊から数万冊所持している人が複数いるので勘違いしてしまい、本を読むためにはまず本を所有しなければならない、それも余るくらいに、という信念が若い頃にはあった。本棚2竿に加えて床や押し入れにしま...