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文化大革命ってロマン

初めて文化大革命のことを知ったのはたぶん高校の社会科だと思うのだけど、しっかり自分の中で気になるリスト入りしたのは映画「さらば、我が愛 覇王別姫」。 大島弓子をはじめとした少女漫画ばかり読んでいた頃なので、男性同士の恋...
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行動経済学って人間の理性を疑うことなんですね。ダン・アリエリー『予想通りに不合理』

自分では効率的に最適な解をそれなりに選べていると思って生活している。仕事ではタスクを洗い出して、かかった時間を記録し、繰り返しそうだったり忘れてしまいそうなことは簡単だけどマニュアル化している。 買い物だって安さとおいしさと時間を...
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増上慢すれすれなタイトル 小林秀雄・岡潔『人間の建設』

このタイトルは小林秀雄がつけたのか、編集者がつけたのだろうか? わたしは小林秀雄を最近になって見つけて、タイトルの不遜さに驚いた。中身を一読しただけだが、二人はこの言葉を使っていない。 この対談には酔いしれると同時に、ここにい...
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第62回読書部ウンベルト・エーコ『ヌメロ・ゼロ』

2015年に発表されたウンベルト・エーコ最後の小説『ヌメロ・ゼロ』、英語だと「ナンバー・ゼロ」になります。過去の日刊新聞を作るという名目で集められた編集者たちは、(存在を確認していない)クライアントの意向に沿いつつ、読者をコントロー...
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著者を育てるのではなく、読者を育てる

ずっと書籍に関する仕事がしたいと思って働いてきたけど、新卒カードを切り損ねて出版社に入れず、執筆者になる熱意もなく、ただ漫然と協力会社みたいなところで働いてきた。一方で本が好きという気持ちは変わらず、年に80冊くらいは読んできた。読書量の多...
読書部

第61回読書部ミランダ・ジュライ『最初の悪い男』

まずは各地の書評を。 角田光代@All Review 山崎まどか@BookBan 小俣鐘子@読書人:「勤務先のNPO団体では、自らが発案した護身術エクササイズのDVDの売れ行きが上々で、同僚との関係も良好。」えっ? 未翻...
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読書会の理由

この前「読書会を15年続けている」って書いた。 15年というと2003年のことで、改めて数字を出してみると「そんな時からやってたかな?」と怪しくなってきた。 元々はDASACONというSFやミステリの人たちの集まりがあっ...
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『シモーヌ・ヴェイユ アンソロジー』はヴェイユ入門に最適

哲学について全くの門外漢だったわたしですが、数年前にぼろぼろの古本で出会った『重力と恩寵』(ちくま学芸文庫)には衝撃を受けました。 冒頭の たましいの自然な動きはすべて、物質における重力の法則と類似の法則に支配されている...
読書部

第60回読書部リチャード・パワーズ『舞踏会へ向かう三人の農夫』

第60回を迎えました読書会の課題図書はリチャード・パワーズのデビュー作『舞踏会へ向かう三人の農夫』。リチャード・パワーズについては過去に『オルフェオ』の読書会に参加したことがあり、『囚人のジレンマ』を読んだことがあるのですが、個...
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ハンナ・アレント『責任と判断』その1

演劇部だったときに顧問から「この芝居で取り上げられている殺人者というのはフィクションではない。自分の状況によって人は考えてもみなかったような人間になってしまう」と指摘されたことがありました。当時、ラブクラフトと寺山修司にはまって陰鬱な学生生...