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ナボコフ『青白い炎』(岩波文庫)時系列

ナボコフと言えば「難解」「韜晦」「天才」など数多くの賛辞が与えられてきて、20世紀を代表する作家と言われています。でも、これらの賛辞は印象だけでしかなく、分け入ってみれば豊かな世界が晴れ晴れと(時にはロリータのようにひどい台風ととも...
Bryophytes

コケカツ! 奥多摩某所

毎年3月から4月にかけては読書会をお休みして、苔活動(コケカツ!)に集中するつもりなのだけど、年度が替わるこの時期はなぜか忙しくて山に行くことができない日が続く。あと、気候が変わって気圧が変化しやすいのも個人的につらい。そんなこんなで、前回...
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吉田絃二郎『わが詩わが旅』(響林社文庫)

吉田絃二郎が誰なのかも知らずに読み始めたのは、Twitterで信頼できる人がほめていたから。Kindleで安いので即決したが、開いてみたらFix型と言われるむかしの版をスキャンして並べたものだった。旧字を最新のiPadで読むというの...
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『古文書返却の旅―戦後史学史の一齣』(中公新書)

宮本常一の存在を知ったのは、東日本大震災がきっかけだったと思う。Evernoteの記録によると2011年5月に岩波文庫の名著『忘れられた日本人』を読んでいた。「忘れられた」というのは民衆の生活であり、技術が発達していくごとに使われな...
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アンドリュー・ワイエス展@美術愛住館

ここのところずっと映画館には行かず美術館に行くことが多い。フェルメール展、奇想の系譜展など、話題のものにはなるべく行くようにしている。東京に住んでいることで一番のメリットは美術館が多いことだ。実家近くにある美術館は森に覆われてマリー...
Bryophytes

苔観察4年目

10年以上前に自分には何も資格がないことに気づき、「このままだと仕事がなくなるのでは!?」と焦って、しかし自分の仕事には何も関係のない簿記を勉強したことがある。結局日商簿記2級をとったものの、仕事で活かすことができたのはそれから10年ごし、...
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#私の平成の30冊

元号なんてなくていいと思っているのだけど、30年間自分が何を読んできたのか振り返るにはいいと思って、Twitterのハッシュタグに便乗した。 学生の頃はちょっとおかしくてほとんど本が読めなかった。同じ落研の人から借りたベルグソン『笑い...
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第63回読書会ウィリアム・ギャディス『JR』

2019年最初の読書会は、実に900ページを超えるウィリアム・ギャディスの大作『JR』。内緒ですが、申込後に読了を断念する方も現れたくらいの難物です。通勤電車で読み続けた結果、体を壊す人もいたくらいで、質量は1kgを越えるとか。まじやば……...
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ウィリアム・ギャディス『JR』は半分を過ぎた

Amazonで「JR」と検索すれば最初に出てきて、国書刊行会から重版の噂も聞こえてきたけど、わたしはまだ500ページまで読んでいない。平日は数ページしか読めていないものの、休みになると数時間費やしているのに、1ヵ月たってまだ半分程度...
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文化大革命ってロマン

初めて文化大革命のことを知ったのはたぶん高校の社会科だと思うのだけど、しっかり自分の中で気になるリスト入りしたのは映画「さらば、我が愛 覇王別姫」。 大島弓子をはじめとした少女漫画ばかり読んでいた頃なので、男性同士の恋...