読書部第11回 ガルシア=マルケス『百年の孤独』
新潮社
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何度かの延期を経て、2006年最初の読書会としてふさわしい大著の読書会となりました。わたしは今回で読むのは2度目ですが、どちらも旧版(新版では改訳され、ブエンディーア家の家系図がついています)で読んだので、結局明確に家系図を把握しないままに臨むこととなりました。
いつものように自己紹介と感想・印象を順番に言ってもらうところでは、
・『百年の孤独』は難しいイメージがあったが、読んでみたらおもしろかったし読みやすい
・どこが「孤独」なのか分からなかった
・前に読んだときは、筒井康隆の影響
・『火星夜想曲』ぽいが、実は『火星夜想曲』が『百年の孤独』ぽいのだ
・アイデアをモザイクのように重ねただけの小説が多い中、それぞれのエピソードが有機的につながっているように感じた
・文章に濃淡があり、描写が凝縮されている
などの意見がありました。
「どこが孤独なのか」については、ウルスラとブエンディーアから始まったマコンドが、最後に豚のしっぽが生えた子供が生まれるまで、外部と接触はするものの、マコンドが受け入れることはなく、最後まで近親相姦的な愛が支配していた、という感じに収束しました。
あとはマジック・リアリズム近辺の話ですが、どうもわたしの勉強不足のせいで今ひとつうまく説明できませんでした。とても割り切ってしまうと、文学とファンタジーの融合で、そこに地域性や未知の文化がテイストとして加わっている印象です。で、サルマン・ラシュディやミラン・クンデラなどに代表される現代の有名な作家もマジック・リアリズムの手法を取り入れており、今一番熱いのはマジック・リアリズム! ということをかっこよく言おうと思ったんですが。
今までの読書会で遭遇したことのないアクシデントとして、旧版と新版ではページ数がちがうため、それを調べるだけで時間がかかってしまうという問題がありました。これは事前に全く予想していなかったので、次回以降はなるべく新版を使うようにしたいものです(そんな本はあまりないと思いますが)。
それとやはり事前に司会進行を他の参加者(特にぶちょう)に相談しておくべき、と思いました。わたしだけかもしれませんが、好きな本を取り上げる人が司会になると、どうしても客観性を保つことが難しく、自分の思い入れだけになってしまう可能性があると思うのです。そのため、ある程度「こういうことを話したい」という簡単なレジュメを参加者の誰かに見てもらうということを検討したいです。
今回の課題図書はとてつもないパワーがあって、読んでいる最中に圧倒されまくりだったわたしが司会をやるのが無理だったのかも、とやや反省中です。それでもこれも経験のひとつとして、次回以降に生かしていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いいたしまする。









